梅雨の時期になると、アダージョの森のいたるところでコアジサイが咲く。
西側水路沿いの道、進入路の両側、森の中の少し日当りのいいところなど。
この薄い水色は、まさに梅雨時の花である。
他のアジサイと違って、装飾花はなく、花はすべて両性花だ。 花弁は白色~薄青で5個、雄しべは10個、花弁より長く、花糸は青色を帯びる。 それになんといっても、仄かな甘い香りだ。コアジサイが咲く一角に来ると、あたりがこの香りに包まれて、実に幸せな気分にさせてくれる。 これは、バラの芳香でもなければ、もちろんむせ返るようなヤマユリの香りでもない。実の慎ましく控えめな香りなのだ。紫色の軸も何とも言えない美しさだ
家のすぐ東側の株は、大きなヤマザクラを伐採したことにより、充実した株になった。