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Channel: フルートおじさんの八ヶ岳日記
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痺れる胃カメラの後は五月晴れ

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今朝の八ヶ岳の雑木林はやや雲が多いもののいい天気になった。外気温6度、室温19度、湿度30%。山々は雲に隠れて見えない。

こんないい天気なのに、今日は、胃カメラを飲むことになっている。このところ胃が時折痛むので、先日「長坂クリニック」に行くと、「それでは胃カメラで調べてみましょう」といわれ、予約しておいた。今日までいただいた胃薬を飲んでいるうちに、胃の痛みは無くなっている。胃カメラは今回初めてなので、昨夜から少し緊張する。それよりも、「万一、悪いところが見つかるとどうなるのかな?」という不安が心をかすめる。

検査の2時間前にコップ1杯の水を飲む以外は、もちろん何も口に入れてはならない。検査室に入ると、看護師さんが、内視鏡の準備をしていた。先に明るいライトが点灯している細い管を揺すぶっていた。ゼリー状の喉麻酔薬を口に含まされる。10分間含んでいなければならない。看護師さんから「検査に支障が出るので、飲みこんではいけません。」と言われる。含んでいると舌が少し痺れてきた。飲みこんではいけないと言われると、余計に飲みこみたくなってきたが、それを我慢する。

10分過ぎると、「いいですよ」と言われ、ゼリーを吐しゃする。今度は「苦いですよ」と言われる液体を服用した。次はベッドに横になってくださいと言われ、口におしゃぶりの穴があいたような物を加える。鼻から大きく息を吸って、出して下さい、と呼吸の練習をする。慌てずにゆっくり呼吸するようにとの指示。ドクターから「それでは始めます。」と声がかかり、ヒュルヒュルと内視鏡をおしゃぶりの穴に差し込んでいった。

喉を通過するとき、「ここが一番辛いですが我慢してください」との励ましの言葉。それが過ぎると、確かに胃の中に何か異物が動いている感じだけはしている。看護師さんが背中をさすってくれるのが嬉しい。10分ぐらい経ったのであろうか、「終わりました」との声で、内視鏡を抜きだしてもらうと、ホッとする。舌や喉は痺れたままだ。「しばらくは口に何も入れないでください」とのこと。確かに何かを食べることができる状態ではなさそうだ。

終わると直ぐに診察室でドクターの説明があった。ドクターから「胃は全く問題はありません。十二指腸も調べましたが、そこも何にもありませんでした」との診断。そう言っていただくと、やはり嬉しいものだ。それまでの不安感が一気に解消した。ドクターからは「胃のあたりが痛むのは、胃以外の内臓にも問題があるときありますので、更に痛むことがあれば、またお越しください」とのことであった。

10時前に長坂診療所を出たときは、いい天気になってきて、空も心も五月晴れだ。

そうなれば、庭に植える植物の苗が欲しくなり、白州道の駅に立ち寄る。山野草が沢山並んでいたので、オダマキ、イカリソウ、クリンソウ、それに可愛いピンクの岩唐草を買った。ついでに、隣の白州花壇にも寄る。黄色のヒューケラ「シェリーフリップ」と銅葉色のキミキフガ・ブルネットを衝動買いしてしまった。

その後、ついでに「八ヶ岳グリーンサービス」も覗く。「社長さんは今日は買いつけに行っています。」と女性の職員の方から言われる。植木苗のことは、よくわからないとのことだ。広い植木置き場をざっと見させていただいた。心がかなり動いたが、今日は我慢しておこう。

昼になったので、久しぶりに「蕎麦ICHI」に行く。枝垂れ桜は散っているが、雰囲気が面白い店だ。アンティークとも言えないがガラクタと言えば失礼な雑多なものが部屋の中に置かれている。

肝心のお蕎麦、やや藪蕎麦に近い色合い、細く爽やかな味わい。出汁が少し醤油辛いかな。それよりも蕎麦の量が上品過ぎて、朝から何も食べていない胃には、あまりにも愛想がなく、直ぐに食べ終わってしまった。

午後からは、気温がぐんぐん上がってきたので車の窓を開ける。爽やかな初夏の気分で「アダージョの森」に戻ってきた。


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