私のいる森を取り巻くように農業用水が巡っている。
これが人工ではなくて自然の小川ならいうことはないのだが・・それでも、夏の暑い日々には清々しい水音が聞こえてくるので、これを「せせらぎ」と呼んでいる。
そのせせらぎに沿って、パッと見にはほとんど気付かないのだが、シュロソウが咲いている。
茶色の小さい花だが、よく見ると6枚の花弁があり、雄蕊と雌しべが色を添えている。
秋になり葉の根本の葉柄が腐ると、樹木のシュロに似た毛になることから シュロソウと名付けられたという。
最初、この幅の広い、シランに似た葉に気付いて、調べるとシュロソウであることが分かった。
この森には、1株しかないので、何とか生きながらえてほしいと思っている。
大きく育てば、いつの日か株分けができるかなと思っている。
有毒植物なので、注意をせねば・・
シュロソウ(棕櫚草) ユリ科 シュロソウ属 学名:Veratum nigrum