日本の秋の花は美しい花が多いが、このマツムシソウの美しさは群を抜いている。
淡い藤色の色あい、柔らかく波打つ花弁、立ち姿の良さ この花が風に揺れるとつい眺めてしまいたくなる情景だ
標高1100mの八ヶ岳雑木林では、夏の終わりから咲き始める。
マツムシが鳴く頃に咲く花ということで名づけられたが、八ヶ岳の草原でもマツムシが鳴いているのだろうか。
マツムシの鳴き声をきいてみると
学名が Scabiosa japonica とあるのは、このマツムシソウが、日本固有種だということを表している。
属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、近縁種のセイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea)であることが多い。
マツムシソウ(松虫草) マツムシソウ科 マツムシソウ属 学名:Scabiosa japonica 分布:日本固有種 北海道、本州、四国、九州