秋が進んでくると雑木林の木々の実が色づいてくる。
ツリバナは漢字では「吊り花」と書くが、ぶら下がった実が花のように見えることから名づけられたという。
少しの風でも、ゆらゆらと揺れる姿が何とも言えず風情がある。
ツリバナが面白いのは、ぶら下がっている実が割れて、そこから更に5つの朱色の種が出てくるところだ。
あたかもくす玉が割れるような感じがいい。
こんな微妙な実なので、雑木林の外側の、風がまともに当たるところは実がどんどん落ちてしまう。
雑木林の中で生えているツリバナはその点、落ちないので、ゆっくり楽しむことができる。
ところが、鳥たちもこの実が好きなので、食べられてしまうということもある。
アダージョの森には、鳥が運んだ実によって育ったツリバナがいろんなところで育っているのが嬉しいところだ。
これは北側エントランスにあるツリバナ、多くの実をつけている。
これから、秋が深まるにつれツリバナの葉が深く・渋く紅葉していく。
ツリバナ(吊り花) ニシキギ科 ニシキギ属 学名:Euonymus oxyphyllus