朝方まで降っていた雨が一時止んだ。外気温0度、室温14度、湿度29%、昨日とは打って変わって寒い朝になった。
このところの朝の最初の曲、モーツァルトのフルート四重奏。明るく、分かりやすく、わずかに寂しさが漂うところがいい。コーヒーをすすりながら、薪ストーブのガラスを磨く。その後、枯れ枝に火をつけると薪ストーブがパーっと燃え上がるのがいい。
朝食後、いつものメニューで、たっぷりフルートの練習をする。午後になってまた雨が降り出して来た。気温もほとんど上がらない寒い一日だ。
午前中の練習でどうも引っかかってしまう「アルルの女 メヌエット」を、フレーズごとにくくりに分けて、練習する。シ♭〜ミ♭〜ソの跳躍が濁るのが問題、そればかりを黙々と繰り返して練習を終える。
その後、ベートーヴェンの交響曲全集を聴く、演奏はジンマン、チューリッヒ・トーンハレ交響楽団。7番、8番を聴く。何と言っても7番のフルートの出だしは最高だ。これははいいのだが、8番がせわしない演奏なので、どうも納得がいかない。
夕方になってきたので夕食をつくろう。音楽は第9番「合唱」をかける。先ずは、大好きなポテトサラダを作る。その後、昨日買ったアサリを使って、ボンゴレ・ビアンコ・パスタを作る。
材料は極めてシンプルだ。ニンニクのみじん切り、トウガラシ、白ワイン、それにアサリとアントニオ・デニーロのパスタ。
パスタを湯がきながら、パスタソースを作る。オリーブオイルにたっぷりのニンニクとトウガラシを入れ香りを付ける。それにアサリを入れ、白ワイン、水を入れ、強火にして蓋を閉める。ソースを乳化させる「アーリオオーリオ」作るのがが大事だ。アサリがパッパッと口を開け始め、全部が開いたら出来上がりだ。
これが予想外に早かったのでパスタはまだ湯がき上がっていない。しばらく待ってパスタがアル・デンテになるとソースの中に入れ、お皿に盛り付けて出来上がりだ。
上手い具合に「合唱」が第4楽章入ったのを聴きながらボンゴレ・ビアンコを食べる。多めに入れたニンニクとトウガラシがピリッと利き、なんといってもたっぷりのアサリが美味しい。イタリアンレストランで食べると、これだけのアサリは望めないであろう。やはり簡単な料理は自宅で作るに越したことはない。
夕食後もフルートを吹く。12月の最初の日は冷たい雨が降るフルート漬けの一日だった。天気予報では、ボンゴレ・ビアンコのように今夜から湿った雪になるようだ。