朝起きてみると、薄暗いなか、あたり一面が真っ白だ。雪の朝を迎えた。
積雪は3、4センチというところだろうか、この冬で二度目目だ。外気温マイナス5度、室温14度、湿度26%。
朝食を食べた後、フルートレッスンに向かう。今日は発表会へ向けた特訓だ。「ちゃみたくハウス」ではトム君がお出迎ええしてくれた。トム君は、先日まではハイハだったが、今日はしっかり両足で立っていた。子供の成長は目に見えて早い。
「アルルの女 メヌエット」は、テンポを落として演奏する。アルペジオは下腹でしっかり支える。16分音符は、さらっと吹き流さずに、1拍ごとの頭をテヌート気味に吹くこと。「ユーモレスク」は、曲想ががらっと変わるのを意識し、感情を込めて吹くところはたっぷりと情感豊かに吹くこと、などの指摘あり。
昼からは、いい天気になり、雪はほとんど融けてしまった。TMTMさんご夫婦に「清里に来ていただいた。本番があるゲストハウス「ミュー」さんで、TMTMさんの奥さんとピアノとの音合わせをすることになっている。演奏会場のダイニングルームには薪ストーブが焚かれていて暖かくしてくれているのが嬉しい。
「アルルの女 メヌエット」は、ぐっとテンポを落としてえんそうした。途中もテンポがあまり乱れなかったので、やれやれだ。後は、もう少しフレーズの処理を丁寧にすることかな。「ユーモレスク」は、装飾音の入れるところがなかなか合わない。私が譜面を読み間違って覚えてしまっていて、それがなかなか直らないのだ。そこを何度もやり直してようやく、上手く合うようになってきた。まだまだ、十分とは言えないが、それなりに仕上がってきた感じだ。
ミューさんと当日の会場準備などについて打ち合わせを行った後、もう一度演奏をやってピアノとの音合わせを終えた。庭に出ると、富士山が美しい。
TMTMさんご夫婦とお別れしアダージョの森に帰えると、ほどなく西の空に太陽が沈んでいった。
今夜の夕食作りに取り掛かる。今日は餃子と八宝菜、八宝菜に暖かくなるよう四川豆板醤を入れると、少し色がついてしまったかな。
夕食後、ドュエットをするFさんから電話があり、今から音合わせに伺っていいですかとのこと。真っ暗な夜道は大丈夫ですかと聞くと、「ここでは、それは当り前」と、しっかりした返事。しばらくすると、Fさんがやってきた。早速、「アニーローリー」「庭の千草」「峠の我が家」を一緒に吹いてみる。何度かやっていると、いい感じにまとまってきた。
その後、Fさんは「夏の思い出」をソロ演奏した。難題だった変奏部分も大分スムーズになってきたので、後は本番勝負ということになる。
二度目の雪の日は、フルート漬けの一日になった。