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Channel: フルートおじさんの八ヶ岳日記
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森の小さな音楽会 楽しく終わる

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夜が明けるのが遅くなった。外気温マイナス5度、室温11度、湿度20%。今日もいい天気になりそうだが、風が少しある。まずは、薪ストーブに火を入れよう。最初は、燃えやすい焚き木をどんどん燃やして薪ストーブの温度を早く上げるのが大事だ。

朝食をゆっくり食べた後、フルートを練習する。

いよいよ、今日が発表会本番だ。いつも通り、基礎練習をゆっくりやる。その後、今日のプログラム通り吹いてみる。フルートドュエットの「アニーローリー」「庭の千草」「峠の我が家」は、特に問題はないが、気を抜くと音が外れることがあるので要注意だ。
次は、私のソロ演奏だが、先ず、「アルルの女 メヌエット」、最初のアルペジオが濁っているのと中間部のテンポが速くなって流れてしまうのが気になる。何度かやりなおして、まあまあの合格点になったか。「ユーモレスク」は、ほぼ仕上がっている。後は本番で慌てないようにするだけである。

11時過ぎに家を出る。先に、妻が、昨日一日がかりで焼いたケーキとクッキーを「ミュー」さんに届けておく。その後、TMTMさんご夫婦、KさんN子さんと「睦」で合流する。ここで昼食を済ましておくことになっている。注文した「おざらうどん」は冷水で締めたざるうどんを暖かい出汁で食べるというもの、これがなかなか美味しいのだ。

食後、「ミュー」さんに行って会場準備をしようとすると、既に「ミュー」さんの方で演奏会場のダイニングルームは、テーブルが移動され、準備ができていた。薪ストーブも焚かれていて暖かかった。KさんとTMTMさんに、会場の表示や駐車場案内係を担当していただく。本番が始まるまでに、少し時間があるので、Fさんとのドュエット、TMTMさんの奥さんとの最後の練習をする。

開演時間の2時までにはお客さんが来られて、会場はほとんど埋まってしまった。2時を少し回って開演した。最初は、私とFさんとのドュエット。やはり1曲目の「アニーローリー」は緊張して力が入ってしまった。その後は、大分冷静に吹くことができた。Fさんのソロも、いい感じの演奏だった。
次は、私の演奏だ。1曲目「アルルの女 メヌエット」、心配していた出だしの「ソ」の音はまあまあ、次のアルペジオはやはり濁っている。緩やかなところで落着きを取り戻す。その後は、曲の進行に任せて、最後の高音の「ミ」が静かに終わって、やれやれだ。続いて「ユーモレスク」、これは自分で言うのは何だが、表現力はともかく、ほとんどミスをしなかったような気がする。自分の今の実力の演奏では、こんなものだろう。

そこで、「ティータイム」となる。会場にコーヒー・緑茶とケーキをセットして、しばし、寛いでいただいた。

続いて、「サウンド・スケープ」、4人の女性フルーティストの演奏だ。まずは「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の美しい響き。次は楽しい「そりすべり」、最後にピアノ伴奏が入った「ムーンリバー」、いずれも、「さすが」と言う演奏だった。

最後は、鈴木先生夫妻のドュエットだ。1曲めは、フルートとアルトフルートの二重奏で「カルメン」、軽快で楽しい演奏だった。2曲目は、ガラッと変わって「城ケ島の雨」。皆さん知っている曲を、美しく編曲した情感豊かな演奏だった。3曲目はフルートの二重奏で「走れコータロー」。早いパッセージの連続で、凄いテクニックだ。終わると、「ウォー」という声が会場から沸き起こった。

アンコールの拍手に応えて、フルート演奏者全員で「見上げてごらん夜の星を」をしっとりと演奏した。


演奏会が終わって、皆さんから、「良かった」「楽しかった」「素晴らしい演奏!」などの声をいただき、正直嬉しかった。「ミュー」さんでのフルート演奏は、今回で初めてだったが、30名の方にお越しいただいて、まずまずの盛況だったかな。

この場をお借りして…

会場を心地よく貸していただた「ミュー」さん、全くの裏方に徹して手伝ったくれたKさんN子さん、甲府から駆け付けてくれた「サウンドスケープ」のメンバー、鈴木先生ご夫妻、私のフルートの伴奏に長い間一緒に練習してくれたTMTMさんご夫妻、それに年末のお忙しい中、清里まで演奏を聴きにお越しいただいた皆さん一人ひとりに、「ありがとうございました」とお礼を述べさせていただきます。

後片付けを終えて、日没まじかのアダージョの森に帰る。たまたま、以前知り合ったNさんご夫婦がウォーキングをされていたので、お茶に寄ってもらってしばしお話をする。清里の色々な話を聞かせてもらい、またお越しくださいと言ってお別れした。

夕食は冷蔵庫に残っていたものを食べる。それなりに長い間準備をしてきた「演奏会」もようやく終わった。これで「アルルの女 メヌエット」から、しばらく解放されることになる。明日からは、何に取り組もうかな。


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