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Channel: フルートおじさんの八ヶ岳日記
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アンデスの響き ケーナ二重奏演奏会

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今日の八ヶ岳もいい天気になった。その分冷え込みは、本格化していきた。外気温マイナス9度、室温9度、湿度18度。午前中、フルートの基礎練習をしておこう。練習をしていると先日フルートでドュエットしたFさんがやってきて、花豆や手作りした野沢菜の漬物、味噌などを樽ごと持ってきてくれた。これで当分美味しい野沢菜を食べることができる。別の笊の花豆は来年、植えてみようと思っている。

昼から、大泉で「ケーナの二重奏」演奏会があるので出かける。途中、清泉寮に立ち寄った。ほとんど観光客がいない牧草地の向こうに富士山が鮮やかに浮かんでいた。いつもの、八ヶ岳牧場にも立ち寄る、八ヶ岳が大きく迫ってきて迫力がある。

演奏会場は、パノラマ温泉から泉ラインを少し入ったペンション「ファミリア」。そこに、音楽ホールが併設されている。

30脚ほどのイスが用意されていたが、ほとんど満席だった。会場には、グランドピアノ、ケーナなどが置かれていた。床暖房されていて暖かい。

演奏メンバーは渡辺大輔、Renお二人のケーナ、智詠のギター、保坂幸恵のチャランゴ(マンドリンの様な2弦楽器)の4人。演奏会は、先ずはおなじみの「El Cindor pasa」(コンドルは飛んでいく)ではじまった。素朴で哀調を帯びたケーナの音色が本当に美しい。間近で聴いたのは初めてだったチャランゴも実にいい響きをしている。

Renさん作曲の「約束」は、恋人が別れるという曲だが、「あの日交わした思いは、いつかどこかで」と説明書きがある。いい曲だった。第1部の最後は「Moloendo Cafe」どんな曲かなと思っていると、コーヒールンバだ。演奏しているメンバーは、西田佐知子は知らないそうだ。これが、原語で歌も入って素晴らしい演奏だった。

休憩時間には、ケーキとコーヒーが出される。ケーキ(アーモンドタルト?)は手作りだが柔らかいいい味だった。

第2部はフラメンコギター独奏で智詠さん作曲の「月下の門」という曲。少し、テクニックを出そうとしすぎの感じかな、その後「ケーナでめぐる世界の風景」と題して、モルドウやロシア民謡を演奏した。「Ollantay(オリャンタイ)」という曲、実は、日本ではマチュピチュ遺跡(インカの王パチャクティ1440年頃建設され、1532年スペイン人に征服された)しか知られちないが、ペルーには沢山の遺跡があり、それの一つが「オリャンタイ」である。「英雄と遺跡、インカの記憶を胸一杯に取りこんで」という説明があった。最後の曲の前に、出演者が会場の皆さんと一緒に演奏したいと言って、「ふるさと」を皆で歌った。


そして最後は「明日へ」というRenさん作曲の曲だ。「前に進もう。僕らにはその力と義務がある」と副題されていて、力強い曲だった。アンコールに応えて演奏してくれたのが「Humahuaqueno (ウマウアケーニョ)」日本では「花まつり」として流行った曲だ。この演奏は手慣れているのか、歌も入って、リズミカルで迫力満点のいい演奏だった。

アンデスの美く、素朴で哀調を帯びた響きを聴いていると、いつの日にか、ボリビヤやペルーに行ってみたくなってきた。

会場から、アダージョの森に戻るとき、黄色い橋からの富士山の眺めが美しかった。今夜の夕食は、冷蔵庫に残っていたミンチを使って、豚まんと麻婆厚揚げを作る。豚まんの皮が今回はかなり上手く出来上がった。


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