今日は朝からKITAHOさんがやってきた。以前、「縄文土器用のいい粘土が手に入ったので、縄文土器を作ってみませんか」という話があり、今日はいよいよ作成する日となった。
まずは、KITAHOさんが朝焙煎してきてくれた「ブラジル サンジュダスタデウ農園」のコーヒーを味わう。かなり深いコクと酸味がある。それを飲みながら、縄文土器について、持ってきてくれた本を見ながら話をする。縄文土器(縄文時代の年代は流動的ながら、約1万6000年前から約2300年前とされる)の優れた文化、大陸〜朝鮮半島〜日本への伝播など。
その後、実際の土器作成工程を確認する。今日は、まず粘土を捏ねて、土器の形を作り上げることまでやろう。それを、しばらく乾燥させ、その後野焼きとなる。
デッキに、作業台を用意して作業を始める。KITAHOさんが既に、あらかた捏ねてくれていたので、捏ねる作業はだいぶ助かった。デッキには陽が射しているものの、風が冷たく寒い。
次はいよいいよ縄文土器風に作り上げる。底を作り、粘土の紐を少しずつ重ねていく。最後には縄文土器風の文様を入れる。3時間ほどかかってようやく完成した。
KITAHOさんは「火焔土器(かえんどき)」(火焔土器は、縄文時代中期の中頃(約4,500年前)に出現し、そして消滅してしまった短命な土器)を作り、私は、オーソドックスな形の土器を作った。予想外にうまく出来上がったので、二人で、思わずニッコリ微笑む。それを少し乾かしてから部屋の中に運び入れた。乾燥する過程で割れないことを祈るばかりだ。
KITAHOさんとお別れした後、森の中でたきぎ拾いをする。散り残ったカエデの葉に落陽があたり、秋の終わりを感じさせられた。