朝から雨が降っている嫌な天気になった。今日は、岩手、秋田、宮城にまたがる栗駒山(1627M)に登る予定だが、天候が気になる。
名残が原という美しい湿原があるので、まずはそこまで行ってみて雨脚が強まるようなら、今日の登山は中止しようかと言いながら、ぼちぼち登り始める。
なんとも、いい加減な登山となった。登山道は、須川温泉の源泉の横を通る。
ほどなく、木道が敷かれた名残が原に到着。
広い湿原だ。初夏のころには美しい高山植物が咲きあふれるという。今は、リンドウが咲いていた。
丁度そのころに雨が止んだ。それなら、もう少し行こうか、ということで、また登り始めた。
栗駒山の頂上はガスの中なので見えない。
山裾の紅葉が始まっており、空が晴れていたらさぞかし美しいであろう。
ほどなく、昭和湖に到着。1944年の噴火で生まれた河口湖で、エメラルド色に染まって美しい。
そこからの登山道は、急こう配になる。
栗駒山頂下の天狗岩が見え始めた。じっと登り続けると天馬尾根コースとの合流点、天狗平に到着した。
そこからは、強風の吹く稜線登りとなる。ほどなく頂上に到着した。
頂上はものすごい風が吹いているので記念撮影をしてすぐに下山する。
下山は、自然探索コースを取る。笹が2メートル以上も生い茂る狭い登山道なので、下山するのに苦労した。
何本かの沢を横切ると名残が原に戻ってきた。
そこから、出発点の須川温泉はすぐだった。
時間は14時過ぎだが、今日は、白神山地の青森県側の入り口「青森県中津軽郡西目屋村」まで走った。
宿舎大湧温泉ブナの里「白神館」に着いたのは7時を回り真っ暗だった。
温泉で汗を流し、楽しい夕食の時間を迎えた。