朝起きてみると、おっ雨が止んでいるではないか。ところどころに青空も見える。これは嬉しくなってきた。
朝食を食べる間も、仲間の声が弾む。
磐梯山の登山口八方台駐車場にやってきた。
八方台登山口から歩き始めて30分ほどで「中の湯」という所に出た。あたりは硫黄臭が立ち込めていて、その向こうに廃屋があった。以前は温泉旅館だったのであろうか。少し不気味な感じだ。
そこから山道を2時間ほど登ると、磐梯山頂上に出た。
標高1816m。眼下に猪苗代湖が見える。青空ならさぞや素晴らしい眺めになるだろう。
右手には荒々しい爆裂火口があり、その向こうに裏磐梯の五色沼が見える。
磐梯山は、最近では、1888年(明治21年)に噴火した活火山である。
頂上下に弘法水が湧き、休憩所がある。あたり一帯はお花畑になっていて、実に気持ちの良い登山道だった。残念ながら花のシーズンは終わっていた。
磐梯山を振り返りながらゆっくりと下山する。
下の方は、鬱蒼としたブナ林が広がっていた。秋が深まると美しいブナの黄葉が見えることであろう。
磐梯山から下山し、今度は、新潟の奥只見まで4時間走ることになった。着いたのは奥只見の銀山平温泉、湖山荘
魚沼市の山奥で、11月から4月の半年間は5メートルの雪に埋もってしまうという豪雪地帯だ。
まずは無色透明無臭のアルカリ温泉に浸かって汗を流そう
左側小鉢はアケビの新芽
岩魚の塩焼き
ニジマスの交配種の造り
山菜の天ぷらで面白いのは真ん中のつぶつぶしたもの、これはウワミズザクラの蕾の天ぷらだ。
魚沼ではこれを杏仁子(あんにんご)と呼んでいて、独特の食感が楽しい。
最後になんでもないかのように出されたキノコ汁が「えっ!」というほど美味しかった。