心配していた天気予報は、幸運にも晴れに変わった。長い道のりではないので宿舎でゆっくり朝食を取り、午前8時鉾立ビジターセンターから登り始める。
はるか見渡す日本海が美しい。
鳥海山は、8月の下旬になっても、実に高山植物の豊かなところである。登山道の両側には、色とりどりの花が咲いていた。
写真を取りながらのゆっくり登山なので、楽だ。さすがに8月の下旬ともなると人が少ないので、大自然を私たち5人が独占しているような雰囲気だ。
鉾立てから2時間近くで、御濱神社小屋に到着。
小屋裏には、「鳥の海」という湖がある。
そこから八丁坂を登ると「七五三(しめ)掛け」に出る。
鳥海山の頂上にかかっていた雲が晴れて頂上が見えたのが嬉しい。「七五三(しめ)掛け」で昼食のおにぎりを頬張る。
そこから谷に下り、ガレ場を登り直すと
13時50分大物忌神社に到着した。頂上小屋は大物忌神社の参籠所となっている。参籠所に荷物を置き、建物の裏手から鳥海山頂上を目指す。
巨大な岩石のガレ場で、登るのにしばらく苦労するが、ようやく2236メートルの新山頂上に着いた。
記念撮影をして下山する。下りは、安全のため別のルートがつけられていて、山の南側斜面を横切りながら下山してきた。17時30分から夕食を食べる。食後の夕焼けが楽しみだったが、雲が多く、美しい夕焼けは見えなかった。19時に就寝する。