今日の午後は、私がフルートを習っている鈴木先生のプロ活動30周年の記念コンサートがあった。
場所は、小淵沢の「フィリア美術館」、午後2時からの開演だ。この美術館は今回初めて中に入ったが、右手には、本棚があり、壁面には様々作品が展示されている。左手の奥が小さなコンサートホールになっていて、正面にオルガンが設置されていて、教会のような雰囲気だ。
鈴木先生の今回のコンサートは、プロ活動30周年を記念して、3回にわたって開催される。今回は第2回目だ。第3回目は、3月29日、新宿「近江楽堂」行われる。ホールには、開演前に30人を超える観客の方がこられていて、会場はほぼ満席だった。
今回の演奏会は文字通り、「Flute Solo Concert」で、フルート1本だけで演奏され、言わばフルーティスト鈴木卓が、フルート1本でどこまで表現できるかを追求したものといえる。
演奏曲目はバッハからイギリスの現代フルーティスト、クラークまでと、多彩だった。バッハのBWV1013、オネゲルの「牝山羊の踊り」、コルデの「鶴の巣籠」は聴いたことがあったが、その他の曲は初めて聴いた。
最初のバッハの演奏は、少し力が入っていると思われたが、その後の演奏は、表現力の多彩さ、テクニックの豊かさ、はさすがである。
フルートのキーを指で叩いたり、奇妙な雑音を出したり、フルートを吹きながら同時に口で歌ったり、あるいは循環奏法(吹きながら同時に息を吸う)が出てきたりと、フルーとの表現力の可能性、フルートの新たな世界に挑んだと言える演奏内容だった。
フルーとの未熟な私には、残念ながら、聴き心地がいいともいえず、ただただ驚くばかりだった。次の機会には、もう少しオーソドックスな曲を朗々と演奏して、楽しませて欲しいのだが。