日本の針葉樹の中で、カラマツはただ一つの落葉性の高木である。日本の固有種だ。根づきやすく成長が速いことから戦後大規模な植林が行わ
れ、長野県や山梨県では特に広く造林された。材は硬く丈夫であるが、螺旋状に繊維が育つため乾燥後に割れや狂いが出やすく、板材としては
使いにくい材料である。
その後、木材加工技術が発達し、現在では構造用合板などに加工され、木造建築で幅広く用いられている。尾瀬の木道は落葉松材でできている。
新葉が唐絵の松に似ていることから「唐松」と名付けられた。
秋の黄葉は素晴らしく、葉が散っていくさまも美しい。近くに車を置いておくと、カラマツの葉が一面に積もってしまう。
写真はアダージョの森北側のカラマツ林。
学名:Larix leptolepis
分類:マツ科カラマツ属